日本ではシャンプーと洗顔石鹸には添加物を入れなければいけないという法律があるのです。だから本当の無添加の洗顔石鹸とシャンプーは台所用石鹸という表示にしなければなりません。これってやばいね。
「日本の女性に、ごめんなさい。」 伝承成分ウリの資生堂TSUBAKIは合成シャンプーの典型

資生堂TSUBAKIシリーズ。「日本の女性にありがとう。おかげさまで3000万本突破!」と売れに売れている。

「日本の女性は、美しい」と売り出された資生堂「TSUBAKI」。蒼々たる女優を起用し、タイアップ曲がSMAPとくれば売れて当然。シャンプーでトップシェアに出て「日本の女性にありがとう。」と感謝CMまで流している。だが調べてみたら、昔からの椿オイルに、頭皮のバリアを壊し髪のトラブルの元になる合成界面活性剤を11種類も配合。これではせっかくの伝承成分が活きてこない。合成シャンプーなのに「生まれ持った素材のよさを、最大限に生かしたくて」というのは矛盾している。

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【Digest】
◇竹内結子、広末涼子、荒川静香…+SMAPで売れて当然
◇資生堂史上最高の宣伝広告費50億円投入
◇shampoo29、conditioner25、treatment30成分をチェック
◇資生堂「合成シャンプーといいますのは?」
◇頭皮のバリア、合成界面活性剤も知らない
◇TSUBAKI シャンプーは11種類の合成界面活性剤入り
◇合成ポリマー入りで「21世紀の成分へと進化させて配合」
◇TSUBAKIは「シャンプー用合成洗剤」としたらどうか
◇「ナチュラルズ」で無添加の徹底をする資生堂の矛盾
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資生堂が 2006 年春から展開しているヘアケアブランド「 TSUBAKI 」(ツバキ)。「はるか昔から、伝承成分として大切にされていた椿オイルを、 21 世紀の成分へと進化させて配合。まったく新しい、日本女性のためのシャンプー」とうたい、店頭でも、赤い TSUBAKI デザインはとにかく目立っている。

■資生堂”TSUBAKI”
◇竹内結子、広末涼子、荒川静香…+SMAPで売れて当然
種類は、シャンプー、コンディショナー、トリートメント。
キャッチコピーは、「日本の女性は、美しい。」

CMでは、仲間由紀恵、竹内結子、広末涼子、田中麗奈、上原多香子、観月ありさといった6人の蒼々たるタレントを起用。さらに6月からは荒川静香をはじめ、相沢紗世、香里奈、森泉、吹石一恵、黒木メイサらが加わり、9月から「TSUBAKI」ヒット感謝CMが放映されている。フリーアナウンサーの内田恭子も出演し、ナレーションも担当している。

さすが資生堂。日本を代表するきれいどころをそろえた。
そして、「Welcome ようこそ日本へ……」とタイアップ曲『Dear WOMAN』を歌うのはSMAP。
ここまでやれば、このヘアケア商品が売れないはずがない。


◇資生堂史上最高の宣伝広告費50億円投入
会社史上最高額50億円をTSUBAKI宣伝広告費に投入した。年間売上高目標100億円だったが、発売1カ月で売上高は約40億円。ユニリーバ、花王、P&Gについで4位だった資生堂は、TSUBAKI発売後にシェアを伸ばし、3月27日の週には28.9%と首位になった。『資生堂、シャンプー市場で悲願のトップ「TSUBAKI(ツバキ)」』(日経テレコン21 2006年4月28日)


『日経トレンディ』(日経ホーム出版社)「2006年ヒット商品ベスト30」では、堂々の3位になっている。
春に、女性コミックに入っていたTSUBAKIサンプルを見たとき、「なんとも、すごい種類の成分が並んでいる合成シャンプーだな」と気になっていた商品だ。 それから半年。 「日本の女性にありがとう。おかげさまで3000万本突破!」というポスターが店頭に出ていた。


◇shampoo29、conditioner25、treatment30成分をチェック
部屋の中で、数日前に購入したTSUBAKIのにおいがぷんぷんとにおっている。 「あでやかな色香ただよう、椿蜜花(つばきみつか)の香り」と言うが、わたしにはこの香料はきつい。
TSUBAKI シャンプー29成分をチェックしてみたら、合成界面活性剤が11種類も配合されていた。

パッケージの小さい文字をよ〜く見ると、売りである「高純度 椿オイルEX」の説明のところに、*マークがついていた。 注意書きのようだが、「*高純度椿オイル(ヤマトウツバキ種子油、ヒドロキシエチルウレア、ポリクオタニウムー61)」となっている。

小澤王春著『自分で調べて採点できる 化粧品毒性判定事典』(メタモル出版)でチェックしてみた。ヒドロキシエチルウレアは載っていなかった。 ポリクオタニウムー61は、陽イオン界面活性剤(合成界面活性剤)だった。

シャンプー、コンディショナー、トリートメントの成分をすべてチェックしてみたら、合成界面活性剤は、TSUBAKI シャンプー(全29成分)は9〜10種類、 TSUBAKI コンディショナー(全25成分)は4種類、TSUBAKI トリートメント(全30成分)は5種類だった。そのほか合成ポリマー、防腐剤、防カビ剤、 酸化防止剤、紫外線吸収剤、法定色素、香料、他の毒性物質もチェックした。

「ココイルメチルタウリンタウリンNa」は「ココイルメチルタウリンNa」(合成界面活性剤、洗浄剤)ではないか、あるいは同じものではないのだろうか。もし、そうだったら、シャンプーに入っている合成界面活性剤の数がもう1種類増えてくる。

事典に出ていなくて、わからない成分が6種類あった。

トウツバキ種子油も載っていなかったが、これは椿オイル。ツバキ油の用途は、油剤、閉塞剤、ヘア保護剤

わからないままにしておくと気になってしまうので、資生堂に聞いてみることにした。

◇資生堂「合成シャンプーといいますのは?
TSUBAKI コンディショナー25成分をチェック。こちらには、合成界面活性剤が4種類。合成ポリマーが4種類。

資生堂お客様窓口(0120−81−4710)に電話すると、TSUBAKI担当の人が出てきた。

−−成分を確認しているんです。わからない成分があったのでそれを聞きたくて。
「お肌に何かトラブルとかありましたか?」

−−いえ、成分の用途、目的を聞きたいんです。
「ご購入の時は、常に確認されているんですね」

−−まあ、そうですね・・・これ(TSUBAKI)、合成シャンプーですよね。
「合成シャンプーといいますのは?」

−−合成界面活性剤の入っているシャンプーですよね? 石けんシャンプーではないと思うのですが・・・。
調べてもどんな用途かわからなかった6成分【ヒドロキシエチルウレア、ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー、ステアリルPGジメチルアミン、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー、ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖】について聞いてみた。

また、「ココイルメチルタウリンタウリンNa」は「ココイルメチルタウリンNa」とは違うのかも、聞いてみた。

「少し時間かかりますが・・・」

いきなり成分のことを聞いたから、なぜ、そんなことを聞かれるのか、担当の人にはわからなかったようだ。この件は、折り返し電話をもらうことになった。

◇頭皮のバリア、合成界面活性剤も知らない
−−合成界面活性剤がけっこう入っていると思うんですね。

「シャンプーには界面活性剤が入っておりますが」
−−それは、石けんも界面活性剤だと思うんですが。

「石けんか、合成界面活性剤かを知りたいのですか?」
−−チェックしたら、合成界面活性剤シャンプーだと思うので、だから、ヒフのバリアが壊れないか気になってまして。

「安全性ですか? これを使うことでヒフや髪の毛に負担がかかるということはございません」
−−わたしは、ヒフ、頭皮のバリアを壊すと思っていて、それは大丈夫ですか? (配合順位2番目の)シャンプーのラウリス硫酸Naも合成界面活性剤だと思うんですね。

「洗浄成分ではあります」
−−合成界面活性剤ですよね。

「・・・いずれも確認はいたしますが」
−−そういったもの(合成シャンプー)ではなくて、ツバキオイルを使った石けんシャンプーを作ってもらいたいというのが希望です。

「石けんにこだわっているのは、なぜですか?」と逆に聞かれてしまった。
−−それは、ヒフのバリアを壊すと思っているからです。成分をチェックしたら、シャンプーには10種類くらい合成界面活性剤が入っていました。素朴な疑問なんですが、気になったんですね。ツバキ油で昔の女性の髪をと言っているけど、現代版シャンプーのような気がしたので。でも、いま、バリアを壊さないとおっしゃっているので。

「安全性についてはまったくご心配はないということです」
−−でも、合成界面活性剤を入れ過ぎかなと思っています。

「いずれも安全性は資生堂基準に沿っておつくりしているものですから」
−−でも、どれが合成界面活性剤なのかすぐにわかんないんですね。

TSUBAKI コンディショナー30成分をチェック。こちらには、合成界面活性剤が2種類。合成ポリマーは3種類。

合成界面活性剤の問題点は、『抜け毛を呼び毒性を残留させる「合成シャンプー」』、そして『花王ブローネヘアマニキュア”脱毛”裁判 双方の言い分明らかに』にて伝えた。

脂質と角質たんぱくでできている頭皮のバリアが異物の浸透を防ぐ。 バリアゾーンがあるから守られているのだが、頭皮の脂質を流失させる、たんぱくを変性する合成界面活性剤のような原料は頭皮のバリアを壊してしまう。合成シャンプーを使用していると、バリア(キューティクルも)を傷めるだけではなく、毒物を体内に浸透させやすくなる。もちろんすべて体内に入ってくるというわけではないが、そこから毒物が入ってくることで、髪のトラブルをさらに引き起こす。

そういうった問題が明らかになり、消費者の健康志向の高まりとともに、一般のスーパーでも合成シャンプーと並んで、石けんシャンプーが置かれるようになった。

だが、資生堂の窓口の人は、頭皮のバリア構造について知らなかった。

◇TSUBAKI シャンプーは11種類の合成界面活性剤入り
いったん電話を切って、わからなかった成分について40分後に電話で回答をもらった。
「ココイルメチルタウリンタウリンNa」は、新しい成分だとのこと。この成分は「ココイルメチルタウリンNa」からして、合成界面活性剤、洗浄剤である。また、1種類合成界面活性剤の種類が増えた。

『事典』で調べたもの、それに資生堂からの回答を加えて成分をまとめてみた。

合成界面活性剤は、TSUBAKI シャンプーで11種類、TSUBAKI コンディショナーで4種類、TSUBAKI トリートメントで5種類。合成ポリマーは、TSUBAKI シャンプーで2種類、TSUBAKI コンディショナーで4種類、TSUBAKI トリートメントで3種類。そのほか法定色素、香料、他の毒性物質もチェックした。

化粧品では、配合%の多い順に成分名を表示することになっている(1%未満は順不同でもよい。香料と色素は最後にまとめて表示)。表示順位であるていど配合割合が目安となる。ただし、活性力などは種類によって違ってくる。

◇合成ポリマー入りで「21世紀の成分へと進化させて配合」
TSUBAKIサイトに「日本女性の髪へ」という文が出ている。



日本のあなたには、日本のあなたの美しさがある。
その生まれ持った素材のよさを、最大限に生かしたくて
資生堂シャンプーTSUBAKIは生まれました。


ヘアケアがあたりまえになるはるか昔から、伝承成分として
大切にされていた椿オイルを、21世紀の成分へと進化させて配合。
まったく新しい、日本女性のためのシャンプーをつくりました。


資生堂TSUBAKIは、あなたの中にある日本を、
美しさへの自信を、目覚めさせます。



最初の3行は、資生堂のTSUBAKIに込めた強い思いを感じる。

4行目以降をよく見ると、これが嘘ではない。正直に伝えているではないか。

むかしから受け継がれている椿オイルを「伝承成分」として加え、合成界面活性剤や合成ポリマーといった20世紀から受け継いだ「21世紀の成分へと進化させて配合」し、イメージ通りの感触につくりあげた超現代化粧品である。

たしかに、まったく新しい。

違うと感じるのは、日本女性の髪を「最大限に生かしたくて」の方法だ。

◇TSUBAKIは「シャンプー用合成洗剤」としたらどうか 資生堂が化粧品事業に進出したのは 1897年。その頃、合成界面活性剤はなかった。

昭和20年代まで、日本人女性は石けんで髪を洗っていた。合成洗剤が日本に入ってくると、日本女性は、シャンプーなどのさまざまな合成界面活性剤入りのヘアケア商品で髪を洗いはじめた。

いまの日本女性の髪が美しく、元気だとはとても思えない。髪のトラブル原因は、ストレス、食事、パーマ……と言われるが、まず、自分がいま使っている合成シャンプーも疑ってほしい。頭皮のバリアを壊すことで、髪を老化させていることを。

自宅の台所洗剤と合成シャンプーの表示を見比べてみるとわかりやすい。同じように合成界面活性剤が入っていても、台所洗剤にはある含有量の記載はシャンプーにはない。「合成洗剤」とも書かれていない。この表記の問題は、台所洗剤は経済産業省、シャンプーは厚生労働省の管轄だからでもある。

もっとも、TSUBAKIに「シャンプー用合成洗剤」(界面活性剤○×%)と表記されたら、いまの洗練されたすばらしいイメージがぶっ飛んでしまうだろう。

◇「ナチュラルズ」で無添加の徹底をする資生堂の矛盾
化粧品が全成分表示になった2001年に資生堂に取材で行ったことがある。そのときも、合成界面活性剤のことを質問した。企業にとってうるさい質問であっても、「逃げない」で、きちんと対応してくれる企業だと感じた。


お客様窓口に今回、「椿オイル入りの石けんシャンプーをつくってほしい」と伝えたのも、期待をしている点もあるからだ。

資生堂は、ナチュラルズという化粧品シリーズをひっそり、地味に販売している。

ナチュラルズは、
■無添加の徹底 
表示指定成分であるなしに関わらず、不安イメージ成分は無添加にしています。
8つの無添加「合成界面活性剤、防腐剤、紫外線吸収剤、鉱物油、着色料、香料、酸化防止剤、殺菌剤」。

■環境配慮
ナチュラルズは、肌にも心にも心地よい環境を提供する「人と地球にやさしい」化粧品です。
これを見て、「だったらほかの商品は心地よくないの? やさしくないの?」と思ってしまった。そして、「このTSUBAKIはどうなの?」と。資生堂が言っている「不安イメージ成分」が何種類も入っている。

以前、「ヒフのバリアを壊す合成界面活性剤入り化粧品を販売する一方で、無添加商品ナチュラルズを販売することに企業矛盾はないのか?」と資生堂の広報に聞いたときには、「(無添加など)お客様のニーズがあるから、ナチュラルズはそれに応えた商品」と言った。

ナチュラルズ「アクアシャンプー」「クレイシャンプー」の売りは、「合成界面活性剤、鉱物油及び防腐剤、香料、着色料等の表示指定成分を一切配合していない無添加ヘアケア」。

お客様相談窓口の人は、合成界面活性剤のことを知らないようだったが、この企業はちゃんとわかっている。わかりすぎているくらいだ。

だから、困った企業なのである。

いつもながら思うことだが、蒼々たるタレントたちは、TSUBAKI愛用者なのだろうか?彼女たちがTSUBAKIをにこやかに紹介しているCMを見るにつれ、日本女性の髪が気になってくる。

「シャンプー用合成洗剤」TSUBAKIの使用で、日本女性の黒髪が元気をなくし、「日本の女性に、ごめんなさい。」とならなければいいのだが…。